京都市~和風庭園工事其の三

2017年5月20日日常の出来事

京都・大阪・奈良の造園・庭園工事の設計施工
株式会社ガーデンプロ関西

京都・西陣の庭園工事の現場レポート~其の三です。
前回のレポートから随分出来上がってまいりました。


先日、積んだ石に目地を詰めていきます。


石と石の隙間にモルタルを詰めていくのですが、目地コテと呼ばれる道具を使って丁寧に進めていきます。地味な作業ですが、仕上がりの美しさに影響する、職人技の見せ所です。


京都の伝統職人技『御簾垣(みすがき)』です。
庭垣といえば建仁寺垣や網代垣などありますが、個人的には表裏のない「御簾垣」が好きです。
しかも黒竹がいいです。お庭を引き締めてくれます。


黒竹の御簾垣ですが、実はメンテナンスフリーの樹脂製です。
タカショー「エバーバンブー」を使用しましたので、数年後でも交換不要、美しさもそのまま保ってくれる逸品です。


写真手前が『岬灯籠』
奥に見えるのが『織部灯籠』


手前が『岬灯籠』
奥が『春日灯籠』です。


間もなく完成です。


こちらは中庭です。
大きな天然石の水鉢に筧をとおした水が流れます。
奥には『鹿威し(ししおどし)』を設置しました。


「ししおどし」は和風庭園に設けられる装置です。
竹の中に水をチョロチョロ流していくと、重さで自然に竹が傾き、敷かれた石にぶつかると「カコン」という音を奏でます。
この音が日本人のみならず、海外からのお客様の心を癒やしてくれます。


以上
まもなく完成の西陣・和風庭園工事レポートでした。

ガーデンプロ関西ではお庭のプランニングは無料にて承っております。
お気軽にお問い合わせ下さい。